ジロボウエンゴサク( 次郎坊延胡索)
この花を初めて見たときはそのユニークな顔が面白いので、マクロで覗き拡大しては撮りまくっていました。
変った和名でその由来を図鑑で調べたら、延胡索は漢名でキケマン属の総称名です。ヤマエンゴサクやカンサイエンゴサクなど、この仲間の地下の塊茎を、漢方では延胡索といって、痛み止めなどの薬用にしていたそうです。また、ジロボウ(次郎坊)は太郎坊(スミレ)に対する伊勢地方の方言名で、子供がお互いに花の距をからませて、ひっぱり合いして勝負することから来たそうです。その場に咲いていたコスミレを持って来て、距を絡ませてみました・・・柔らかすぎて引っ張り合いは出来そうにもなかったです。形から想像してそんな和名がついたのでしょうか。
小さな道化師と戯れた寒さがぶり返した春の日でした。
どこから撮ろうかとだんだん離して行って撮って見ました。
小さくて見逃すかもわからない花です。
田んぼのあぜ道にはこの花の仲間のフウロケマン(風露華鬘)が咲いていました。
山里の春本番はすぐそこに、三寒四温の三寒の日曜日の午後の事。